JASDAQ(ジャスダック)

読み方: じゃすだっく
英語名: JASDAQ
分類: マーケット|国内取引所

JASDAQ(ジャスダック)は、東京証券取引所が運営する市場の一つで、新興企業向けの株式市場をいいます。これは、信頼性、革新性、地域・国際性といった3つのコンセプトを掲げる市場で、一定の事業規模と実績を有する成長企業を対象とした「スタンダード」と、特色ある技術やビジネスモデルを有し、より将来の成長可能性に富んだ企業群を対象とした「グロース」という2つの異なる内訳区分(市場)を設けています。

かつて(2008年まで)は、オークション方式とマーケットメイク方式の2つの売買方式を採用する市場でしたが、現在は、他の株式市場と同様、「オークション方式」のみを採用しています。なお、本市場を対象とした株価指数には、「JASDAQ INDEX」や「JASDAQ-TOP20」、「J-Stock Index」、「日経ジャスダック平均株価」などがあります。

JASDAQの歴史1:店頭登録市場から証券取引所へ

1963年に日本証券業協会が創設した店頭登録制度が源流で、1976年に店頭売買の仲介専門会社として「日本店頭証券株式会社」が設立されました(日本証券業協会と証券会社の共同出資)。また、1983年にベンチャー(成長)企業向けの市場として整備され、店頭登録市場の「JASDAQ:Japan Securities Dealers Association Quotation System」となり、1998年12月の改正証券取引法において、取引所有価証券市場と並列する店頭売買有価証券市場として位置づけられました。その後、2004年に内閣総理大臣より証券取引所に関する免許の交付を受け、「株式会社ジャスダック証券取引所(Jasdaq Securities Exchange)」となりました。

※ジャスダックには、少数特定株主(大株主)の所有株数について制限がないため、東証の上場基準を満たしていても、親会社の支配が強い企業や同族会社の企業オーナーの中には、敢えてジャスダックを選択するケースもあった。

JASDAQの歴史2:大阪証券取引所に経営統合

ジャスダック証券取引所は、2007年8月に成長可能性のある新技術または新たなビジネスモデルを有する企業を支援すると共に、投資家に新たな投資機会を提供することを目的とした、新市場「NEO(ネオ)」を創設しました。また、2008年12月に新興企業向け市場の競争が激化する中で、売買システムのバックアップ等で提携関係にあった大阪証券取引所子会社となりました(大株主である日本証券業協会が、証券取引所の再編の一環として、経営体力の低下した同取引所のTOBに合意)。そして、2010年4月に大阪証券取引所に吸収合併されたことにより、JASDAQの運営会社は大阪証券取引所となりました。

なお、2010年10月に、大阪証券取引所のヘラクレスと、JASDAQおよびNEOが統合されて、「新JASDAQ(大証JASDAQ)」がスタートしました。

JASDAQの歴史3:運営主体が東京証券取引所に

2013年1月に東京証券取引所(東証)と大阪証券取引所(大証)が経営統合して「日本取引所グループ」が発足し、2013年7月に大証の現物市場(第一部、第二部、JASDAQ)が東証に統合されたことに伴い、運営母体が大証から東証に引き継がれ、新たに「東証JASDAQ」が誕生しました(以降、現在に至る)。