東南アジア諸国連合(ASEAN)

読み方: とうなんあじあしょこくれんごう
英語名: Association of Southeast Asian Nations
分類: ASEAN

東南アジア諸国連合は、「ASEAN(アセアン)」とも呼ばれ、東南アジア10カ国の地域協力機構をいいます。これは、1967年8月に「ASEAN設立宣言(通称:バンコク宣言)」に基づき設立され、本部(事務局)はインドネシアのジャカルタにあります。当初の原加盟国は、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイの5カ国で、その後に新規加盟国として、ブルネイ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジアが加わり、東南アジア10カ国を含む地域協力機構として「ASEAN10」が実現しました。

ASEANの設立目的は、(1)域内における経済成長、社会・文化的発展の促進、(2)地域における政治・経済的安定の確保、(3)域内諸問題に関する協力などであり、また加盟国は、バンコク宣言やASEAN協和宣言、東南アジア友好協力条約(TAC)、東南アジア平和・自由・中立地帯(ZOPFAN)構想、東南アジア非核兵器地帯条約(SEANWFZ)、ASEAN中央事務局設立協定などに加入しています。これまで、ASEANは域内に多くの課題を抱えつつも、政治や経済、安全保障をはじめとして数々の地域協力を成功させ、1980年代以降は「世界の成長センター」と呼ばれる程の経済発展を遂げたことから、世界で最も成功している地域協力機構の一つと言われています。

2003年のASEANの会合で、各国首脳は「第二ASEAN協和宣言」を採択し、2020年までに「APSC(政治・安全保障共同体)」、「AEC(経済共同体)」、「ASCC(社会・文化共同体)」から成る「ASEAN共同体」を設立することで合意し、その後、2007年の首脳会合では、域内の経済統合の展望から、ASEAN共同体設立の目標年次を2015年に前倒すことを決定しました。そして、2015年12月31日に、6億人の単一市場や共生社会を掲げる「ASEAN共同体」が予定通り発足し、新たな段階へと進みました。

東南アジア諸国連合の設立背景

・ASEANの成立以前の東南アジアには、1961年にラーマン・マラヤ連邦首相(当時)の提唱で、タイ、フィリピン、マラヤ連邦の3カ国で結成された「東南アジア連合(ASA)」が存在した。
・ベトナム戦争を背景として、地域協力の動きが活発化し、加盟国間の政治的問題等により機能が停止していたASAに、さらにインドネシア、シンガポールを加えた新たな機構設立の機運が高まった。
・1967年8月5日、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイの5カ国外相がバンコクに参集し、8月8日にASEAN設立を宣言する「バンコク宣言」が採択され、ASEANが発足したのに伴い、ASAは発展的に解消した。

東南アジア諸国連合の機構

東南アジア諸国連合は、ASEAN首脳会議を最高意思決定機関として、以下のような主要会議が定期的に開催されています。また、この下に、常任委員会や分野別委員会、高級実務者会議などもあります。

・ASEAN首脳会議(ASEAN Summit)-年の終わりに開催
・ASEAN外相会議(AMM)-毎年夏に開催
・ASEAN経済閣僚会議(AEM)-毎年夏に開催
・ASEAN財務閣僚会議(AFM)-毎年春に開催
・分野別閣僚会議-毎年定期的に開催