プライベートデット/融資ファンド

読み方: ぷらいべーとでっと
分類: ファンド

プライベートデット(プライベート・デット・ファンド)は、「融資ファンド」とも呼ばれ、相対的に信用力が低い企業等に対し、投資家から集めた資金をローンの形で貸し出すファンドをいいます。これは、元本を保証しない投資資金を使うため、将来の成長が見込めるミドルリスク層に対して、回収不能のリスクを過度に恐れずに資金供給することが可能となっており、資本市場で資金調達が困難な中小企業等が主なターゲットになっています。また、機関投資家などが本ファンドに投資することを「プライベートデット投資」と言い、オルタナティブ投資の一つとなっています。

一般に銀行等の金融機関は、元本保証している預金貸出(融資)で運用するため、回収不能のリスクを重視せざるを得なく、特に不良債権と正常債権の狭間に当たる「要注意先」に分類した企業等に対して、融資要請に応じられなかったり、追加融資を制限したりすることも少なくありません。このような状況に対して、プライベートデットは、保守的でリスクを取って貸せない金融機関に代わって資金を供給し、その間に融資先企業が短期間で成長軌道に戻れるように支援します。また、実際の支援にあたっては、リスクを考慮した分、融資金利は金融機関よりも高く、融資期間は1年以内と短いことが多いです。

なお、プライベートデットは、投資先の経営権を取得し、投資元本の数倍のリターンを目指すプライベート・エクイティ・ファンドとは異なり、あくまでも貸し手の立場から企業等の業績をきめ細かくモニタリングし、担保の徴求やコベナンツ条項などによる牽制機能に基づくデットガバナンスによる安定した元本回収と融資金利の獲得を目的としています。

※世界では、リーマンショック以降、欧米を中心にプライベートデットは急拡大し、またファンドの市場規模(組成金額)も拡大している。