モノライン

英語: Monoline insurers
分類: 専門業者・サービス

モノライン(Monoline insurers)は、金融保証保険業務を専門に行う、米国の保険会社の通称をいいます。

直訳では「単一の(モノ=mono)事業(ライン=line)」で、生命保険や自動車保険、火災保険、傷害保険など様々な保険を手掛ける「マルチライン」とは異なり、金融債務の保証に事業を絞っています。

広義には、単一種類の保険を扱う保険会社は全てモノラインと呼ばれますが、狭義には、ニューヨーク州保険業法69条に基づき設立された金融保証を専門に扱う民間保険会社を指します。

目次:コンテンツ構成

米国のモノライン会社について

米国において、最初のモノライン会社は1970年代に発足し、州政府など地方自治体が発行する地方債の保証から事業を始め、その後、企業の社債、住宅ローン債権等の資産を裏付けにした証券化商品にも手を広げ、事業対象を拡大しました(今日でも、地方債の保証は事業の中心)。

現在、MBIA(Municipal Bond Insurance Association)、AMBAC(American Municipal Bond Assurance Corporation)、FGIC(Financial Guaranty Insurance Company)、FSA(Financial Security Assurance)の4社が「4大モノライン」と言われ、モノライン市場において高いシェアを占めています。

モノラインの仕組みについて

モノラインの事業は、自治体や金融機関、事業会社が、地方債や社債、証券化商品などを発行する時に契約して保証料を支払う代わりに、債務不履行(デフォルト)に陥った場合に、モノラインが金融商品の購入者に元利金を支払うという仕組みになっています。

このようにモノラインが発行会社の保険の役割を果たす仕組みにより、債券発行元の格付けが低めの場合も、格付けの高いモノラインの保証を得れば、低い金利といった好条件で債券を発行できるメリット(利点)があります。

なお、2000年代後半のサブプライム問題では、債務不履行が急増してモノラインの肩代わりが急増したため、格付けの高いモノラインの信用力が大きく低下し、当時、市場全体に信用不安を引き起こすことになりました。