ナローフレーミング

英語: Narrow Framing
分類: 行動経済学

ナローフレーミング(Narrow Framing)は、行動経済学で使われる用語で、物事を全体ではなく、個別に評価して決めようとする傾向をいいます。

資産運用においては、ポートフォリオ全体の状況を考慮せずに投資を個別に見る傾向を指し、多くの人が陥りやすいと言われています。また、国際分散投資を前提にした資産配分で、自国資産への配分比率が海外資産への配分比率を常に上回る現象である「ホームアセットバイアス」が生じる要因の一つと言われています。

一般にある物事(事象)に対して、個別に評価して決定するのも、全体で評価して決定するのも、結論が同じであるならどちらでもよいです。しかしながら、往々にして結論が異なることが多く、また全体として決定する方が理論と整合的な結果となりやすいのに対し、個別に決定すると様々な要因により、おかしな結果となりやすいです。

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