市場集中度

読み方: しじょうしゅうちゅうど
英語: Market Intensity
分類: 市場

市場集中度は、ある財・サービスの市場がどのくらいの企業によって占められているかを示す概念をいいます。

単に「市場集中(Market Concentration)」とも呼ばれ、一つの市場(業界)において、上位企業の生産・売上高が業界全体の生産・売上高に対して、どの程度占めているかを示すものとなっています。

一般に上位数社で、市場集中度(占有割合)が高ければ高いほど、業界で寡占化が進んで競争が失われ、価格設定等で消費者利益が損なわれる傾向があります。また、ある業界において、市場集中度が高まっている要因として大型合併等が挙げられ、それにより大手企業の売上高・利益のシェアが拡大しています。

なお、市場集中度は、市場構造が競争的であるか否かという判断材料にも用いられ、またこれを定量的に見る代表的手法として「ハーフィンダール・ハーシュマン指数」があり、多くの国の公正取引委員会で企業合併を判断(承認・拒否)する場合の指針として採用されています。

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