シンガポール・ケロシン

英語: Singapore Kerosene
分類: 石油

シンガポール・ケロシンは、アジアの石油製品取引の中心地である、シンガポール市場で取引されるケロシン、およびその価格をいいます。また、ケロシンとは、灯油やジェット燃料、ロケット燃料などの石油製品が作られる元となる石油の分留成分の一つで、ナフサより重く、軽油より軽い、無色で燃えやすい液体となっています。

一般に航空業界で「ケロシン」と言った場合、ケロシンタイプのジェット燃料のスポット価格を指し、世界の航空会社が燃料油価格に応じて運賃に上乗せする「燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)」の算定基準となっており、現在、アジアではシンガポール、北米ではガルフコースト、欧州ではロッテルダムの市場価格が利用されることが多いです。

ちなみに、日本の航空会社では、燃油サーチャージの設定の際に、シンガポール・ケロシン(航空燃油のスポット価格)を指標としています。

※燃油サーチャージ:航空会社や海運会社などが燃料油の価格に追随する、運賃とは別建てで徴収する料金(基準を下回った場合は徴収せず)。

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