資本コスト

読み方: しほんこすと
分類: 財務分析

資本コストは、企業が調達した資本全体にかかるコストをいいます。これは、簡単に言えば、資金の調達元(株主と債権者)に支払う対価であり、また調達の源泉によって、自己資本コスト(株主資本コスト)と他人資本コスト(負債コスト=借入金コスト+社債コスト)に分類されます。また、株主資本コストと負債コストを加重平均したものを「加重平均資本コスト(WACC)」と言います。

一般に負債コストは、資金調達時に条件(利子)が決められるため、コストの算定は容易ですが、一方で株主資本コストは、利子のように明確に算定するのが難しいです。通常、株主は、配当や株価上昇などをリターンとして期待し、また株主資本コストの算出方法としては「資本資産評価モデル(CAPM)」と「配当割引モデル」が代表的ですが、どちらも前提条件の置き方次第で数値が大きく変わってくるので注意が必要です。

長い間、日本のビジネス界では、資本コストの考え方が十分に認識されていませんでしたが、2018年に「企業統治指針(コーポレートガバナンス・コード)」が改訂され、現在、企業に対して、自社の資本コストを的確に把握した上で、収益計画や資本政策の基本的な方針を示すことを求めています。