戻り待ちの売り
読み方: | もどりまちのうり |
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分類: | 売買 |
戻り待ちの売りは、マーケット全般を対象にした用語で、相場が戻るのを待っている中、実際に相場が戻ってきた時に売ることをいいます。
相場の下落局面で売りそびれた場合、今急いで損を出して売るより、相場が戻ってくるのを我慢して待とうと考える投資家が多いことから起こるもので、やれやれと胸を撫で下ろす感じから「やれやれの売り」とも言います。
一般に相場の基調が強い場合は、戻り待ちの売りを吸収しながら相場(価格)は上昇を続けますが、一方で相場の基調が弱い場合は、戻り待ちの売りに押されて相場(価格)の戻りが鈍くなる傾向があります。
ちなみに、価格に執着しすぎると売り時を逃すことを説いた「戻り待ちに戻りなし」という格言があり、実際の戻り待ちの売りは、投資家心理(金銭欲)と深く関わるため、結構難しいです(実際に待ちすぎて、タイミングを逃すことも多い)。
<本用語の使用例>
・朝方に買いが先行した○○や△△など主力株の一角には戻り待ちの売りに押される動きも出た
・直近の大幅下落による需給悪化懸念とリスク回避姿勢の強まりが心理的な重しとなり、徐々に戻り待ちの売りに押される格好になった