JASDAQ(ジャスダック)

英語名: JASDAQ
分類: マーケット

JASDAQ(ジャスダック)は、東京証券取引所が運営する市場の一つで、新興企業向けの株式市場をいいます。

信頼性、革新性、地域・国際性といった3つのコンセプトを掲げる市場で、一定の事業規模と実績を有する成長企業を対象とした「スタンダード」と、特色ある技術やビジネスモデルを有し、より将来の成長可能性に富んだ企業群を対象とした「グロース」という2つの異なる市場を設けています。

JASDAQの概要

かつて(2008年まで)は、オークション方式とマーケットメイク方式の2つの売買方式を採用する市場でしたが、現在は、他の株式市場と同様、「オークション方式」のみを採用しています。

ここでは、日本の代表的な株式市場の一つである「JASDAQ」について、簡単にまとめてみました。

目次:コンテンツ構成

JASDAQ(ジャスダック)の株価指数

現在、JASDAQ(ジャスダック)を対象とした株価指数には、「JASDAQ INDEX」や「JASDAQ-TOP20」、「J-Stock Index」、「日経ジャスダック平均株価」などがあります。

JASDAQ INDEX

JASDAQ市場に上場している全ての内国普通株式全銘柄を対象とした、時価総額加重型で算出される株価指数。また、スタンダードに属する銘柄を対象とした「JASDAQ INDEX(スタンダード)」と、グロースに属する銘柄を対象とした「JASDAQ INDEX(グロース)」の二つのサブインデックスがある。

JASDAQ-TOP20

JASDAQ市場に上場する内国普通株式の中から、時価総額、流動性、営業利益、配当金等を考慮し選定する20銘柄を対象とした「株価修正平均型」の株価指数。

J-Stock Index

JASDAQ市場に上場する内国普通株式のうち、時価総額・売買代金を勘案して選定した100銘柄を対象とした株価指数(時価総額加重方式により算出)。

日経ジャスダック平均株価

JASDAQ市場に上場する全ての内国普通株式を対象に、日経平均株価と同じダウ式により算出する株価指数。

JASDAQ(ジャスダック)とマザーズの違い

JASDAQ(ジャスダック)とマザーズは、いずれも東京証券取引所が運営する新興市場(成長企業が中心の株式市場)ですが、一方で以下のような違いがあります。また、上場会社数では、JASDAQの方がマザーズより多く、アジア最大規模の新興市場となっています。

JASDAQ(ジャスダック)について

JASDAQ(ジャスダック)は、日本証券業協会が1963年に創設した、証券会社の店頭で成長企業を売買する「店頭市場」が源流で、米国のNASDAQ(ナスダック)に倣って名付けられました(JASDAQの歴史は次項を参照)。

現在、ジャスダックは、東京証券取引所が運営する株式市場の一つで、信頼性、革新性、地域・国際性という3つのコンセプトを掲げる市場となっています。また、マザーズと異なり、「スタンダード」と「グロース」の二部構成となっています。

|スタンダード|
一定の事業規模と実績を有する成長企業を対象とした株式市場。

|グロース|
特色ある技術やビジネスモデルを有し、より将来の成長可能性に富んだ企業群を対象とした株式市場。

マザーズについて

マザーズは、東京証券取引所が1999年に創設した株式市場で、近い将来の市場第一部へのステップアップを視野に入れた成長企業向けの市場となっています。

現在、申請会社には「高い成長可能性」を求めており、主幹事証券会社がビジネスモデルや事業環境などを基に評価・判断します。また、多くの成長企業に資金調達の場を提供するという観点から、その上場対象とする企業について、規模や業種などによる制限を設けていません。

JASDAQ(ジャスダック)の歴史

JASDAQ(ジャスダック)は、日本初の新興企業向けの市場として創設され、半世紀近い歴史を経て、現在、東京証券取引所が運営する株式市場の一つとなっています。

1.店頭登録市場から証券取引所へ

1963年に日本証券業協会が創設した店頭登録制度が源流で、1976年に店頭売買の仲介専門会社として「日本店頭証券株式会社」が設立されました(日本証券業協会と証券会社の共同出資)。

その後、1983年にベンチャー(成長)企業向けの市場として整備され、店頭登録市場の「JASDAQ:Japan Securities Dealers Association Quotation System」となり、1998年12月の改正証券取引法において、取引所有価証券市場と並列する店頭売買有価証券市場として位置づけられました。

そして、21世紀に入り、2004年に内閣総理大臣より証券取引所に関する免許の交付を受け、「株式会社ジャスダック証券取引所(Jasdaq Securities Exchange)」となりました。

※ジャスダックには、少数特定株主(大株主)の所有株数について制限がないため、東証の上場基準を満たしていても、親会社の支配が強い企業や同族会社の企業オーナーの中には、敢えてジャスダックを選択するケースもあった。

2.大阪証券取引所に経営統合

ジャスダック証券取引所は、2007年8月に成長可能性のある新技術または新たなビジネスモデルを有する企業を支援すると共に、投資家に新たな投資機会を提供することを目的とした、新市場「NEO(ネオ)」を創設しました。

2008年12月に新興企業向け市場の競争が激化する中で、売買システムのバックアップ等で提携関係にあった大阪証券取引所の子会社となりました。(大株主である日本証券業協会が、証券取引所の再編の一環として、経営体力の低下した同取引所のTOBに合意)

そして、2010年4月に大阪証券取引所に吸収合併されたことにより、JASDAQの運営会社は大阪証券取引所となりました。その後、2010年10月に、大阪証券取引所のヘラクレスと、JASDAQおよびNEOが統合されて、「新JASDAQ(大証JASDAQ)」がスタートしました。

3.運営主体が東京証券取引所に

2013年1月に東京証券取引所(東証)と大阪証券取引所(大証)が経営統合して「日本取引所グループ」が発足し、2013年7月に大証の現物市場(第一部、第二部、JASDAQ)が東証に統合されたことに伴い、運営母体が大証から東証に引き継がれ、新たに「東証JASDAQ」が誕生しました(以降、現在に至る)。