想定為替レート

読み方: そうていかわせれーと
分類: 業績

想定為替レートは、輸出入を行う企業が業績の見通しや事業計画を決める際に、前もって決めておく為替レートをいいます。これは、企業毎にレート(水準)が結構異なり、各社の円高や円安に対する見通しや考え方を知ることができます。

通常、足元の実勢為替レートや年間の為替レートを予測した上で、各社が独自に当該年度(事業年度)のドル/円やユーロ/円などの想定為替レートを設定します。また、為替レートが予想外に大きく変動した場合は、事業年度中でも修正されることがあります。

一般に輸出企業の場合、対象期間(設定期間)中に、想定為替レートよりも円安が進めば為替差益が発生し、その分だけ収益が押し上げられるのに対して、逆に円高が進めば為替差損が発生し、その分だけ収益が押し下げられることになります。

<想定為替レートの設定期間>

・通年
・上期、下期
・第一四半期、第二四半期、第三四半期、第四四半期

なお、想定為替レートのデータは、企業が個別に公表している以外に、日本銀行が全国企業短期経済観測調査(全国短観)で年度や半期のデータ(全規模合計、大企業、中堅企業、中小企業)を公表しています。

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