主要国首脳会議/サミット

読み方: しゅようこくしゅのうかいぎ
分類: 国際会議

主要国首脳会議は、「サミット(summit)」とも呼ばれ、主要国の首脳が世界経済から国際情勢、開発、環境など、国際社会の重要課題について広く議論する会合(会議)をいいます。これは、G8(米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、カナダ、ロシア)の首脳およびEUの委員長が参加して毎年開催され、狭義には「首脳会合」を指しますが、広義には「首脳会合の前に開催される外相会合および蔵相会合も含めた全体」を指します。

その歴史は、1975年に第一次オイルショック(第1次石油危機)による世界経済の混乱に対処するためにフランスの提唱で始まったもので、当初は、米国、英国、フランス、西独(ドイツ)、イタリア、日本の6カ国の首脳(G6)による会議でしたが、翌年、カナダが加わってG7となり、1977年からEC(現:EU)委員長が参加するようになりました。さらに、1991年にソ連(現:ロシア)のゴルバチョフ大統領と首脳会議の枠外で会合がもたれ、1994年にロシアが本格的に議論に加わり、1997年にはロシアも正式参加国となりました(G8)。

一般に主要国首脳会議では、開催する国が1年間議長国となり、開催に向けた事前の準備会合や実際の首脳会合・外相会合・蔵相会合の開催のための諸準備および議事進行を行うほか、その時々の国際情勢を反映して、必要に応じて緊急会合の呼びかけを行うこともあります。また、参加国については、議長国の判断で、G8以外の国も招待されることがあります。通常、主要国首脳会議では、経済・社会問題を中心に国際社会が直面する様々な課題について、各首脳が一つのテーブルを囲みながら、非公式かつ自由闊達な意見交換を通じてコンセンサスを形成し、トップダウンで物事を決定し、その成果が宣言としてまとめられます。

なお、主要国首脳会議には、他の国際的なフォーラムと異なり事務局はありませんが、それぞれの国で総合的かつ横断的に様々な分野を総覧する立場にある首脳がトップダウンで物事を決めるため、適切な決断と措置を迅速に行うことが可能になっています。

※2014年にロシアがウクライナ領のクリミア半島を自国に編入したことに他の参加国(G7)が反発し、当面、制裁の一つとして、ロシアを排除している。

※今日では、G7の世界経済への影響力の低下に伴い、新興国を含めた「G20」の存在感が増している。