ウォーターファンド

英語: Water Fund
分類: 投信タイプ

ウォーターファンドは、「水関連ファンド」とも呼ばれ、水資源を支える世界各国の企業(水関連企業)の株式に分散投資を行ない、中長期的な信託財産の成長を目指す投資信託をいいます。

現在、その種類には、水関連企業に直接投資するタイプや、水関連分野を投資対象として既に設定されている海外ファンドなどに分散投資するタイプ(ファンド・オブ・ファンズ)などがあります。

一般にウォーター(水)は、人間の生活に欠かせないものですが、飲み水や農業用水などに使えるのは、地球の水資源のうち全体の1%未満にすぎないそうです。そういった中で、ウォーターファンドは、世界の重要な資源問題の一つである「水」に着目すると共に、そのビジネスの成長性と巨大な市場から、中長期の投資テーマとして興味深いと言えます。

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ウォーターファンドの主なポイント

ウォーターファンドに投資するにあたっては、その仕組みとリスクを十分に理解しておく必要があります。

・世界の重要な資源問題の一つである「水」に注目したファンド
・水ビジネスは世界的に巨大な市場があり、成長性も非常に高い
・水関連株のみに投資するため、様々な業種に投資するファンドと比べて、資産の分散効果は小さい

ウォーターファンドの投資対象

ウォーターファンドは、今後の世界的な水の大きな需要の高まりに着目し、利用可能な水の供給において貢献する水関連企業に投資するもので、具体的には、以下のような投資対象が挙げられます。

・インフラ整備(上下水道の整備、水道サービスの提供)
・水関連装置(水道管、ポンプ、各種装置などの開発)
・水処理技術(水質汚染防止、淡水化、純水製造など)
・エンジニアリング(水処理システムの設計)
・環境保全(水資源の節約、再生利用など)

<具体的な企業例>

・Pentair Inc(米国)-水関連装置
・Veolia Environnement(フランス)-公益事業
・Suez Environnement Co(フランス)-公益事業
・栗田工業(日本)-水処理技術
・Severn Trent Plc(英国)-公益事業 他

ウォーターファンドの具体例

ウォーターファンドは、投資対象(テーマ)の一つの選択肢となり、具体的には、以下のようなファンドがあります。

・三菱UFJグローバル・エコ・ウォーター・ファンド
・ワールド・ウォーター・ファンド(野村アセット) 他

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