ハードフォーク
英語: | Hard fork |
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分類: | 概念 |
ハードフォークは、ブロックチェーンの仕様変更方法の一つで、プロトコルの後方互換性・前方互換性のない大規模なアップデートによる分岐をいいます。
暗号資産(仮想通貨)においては、暗号資産を支えるブロックチェーンが永久に分岐する事象を指し、その結果、従来のものとは別の暗号資産が生まれ、旧バージョンの暗号資産と新バージョンの暗号資産の二種類が存在する事態となります。
一般にハードフォークは、大幅に機能をアップデートする際に実行される傾向があり、開発者コミュニティにおいて、合意形成が取れた場合は、旧バージョンは実質的に消滅しますが、一方で合意形成が取れなかった場合は、新旧の二つのバーションが存続することになります。
なお、ハードフォークの実施については、開発者コミュニティから事前に通知され、通常、暗号資産交換業者は、顧客に対して、ハードフォークに関する具体的情報、暗号資産の大幅な価格変動の可能性、一部取引の停止の可能性などを広く周知します。
◎ハードフォークは、これまでに何度も行われており、その際に新しい暗号資産が生まれ、分岐(フォーク)した新旧の暗号資産の間で互換性がなくなる。
◎ハードフォークは、暗号資産の取引価格に大きな影響を及ぼす可能性があるため、メジャーな暗号資産ほど注目度は大きくなる。
◎ハードフォークは、ネットワークを混乱させる意図はなく、機能のアップデートが目的であり、時間の経過と共に混乱は収束していく。
◎ビットコインでは、これまでにハードフォークを繰り返したことで、「ビットコインキャッシュ」「ビットコインゴールド」「ビットコインダイヤモンド」などが誕生した。