ベイルイン

英語: Bail-in
分類: 概念

ベイルイン(Bail-in)は、金融機関の経営危機時に注目される概念で、金融機関の内部から救済する方法をいいます。

具体的には、金融機関の内部(株主・債権者等)が損失を負担させられるというもので、通常の破綻処理手続きに入る前に、規制当局が介入して、債務の元本を減額したり、株式に転換したりする措置を行います。

従来、リーマンショックなど金融危機時において、公的資金(多額の税金)の注入など、外部(政府等の第三者)による救済方法である「ベイルアウト(Bail-out)」で金融機関を救済してきましたが、これを行う度に納税者の反感を買いました。

そういった中、過去の教訓から金融行政も変化し、2013年のキプロス危機の際に、新しい救済方法である「ベイルイン」が取られました。そして、昨今では、国際的な流れとして、金融機関の救済の際に「ベイルイン」の概念が取り入れられるようになっています。

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