帰属家賃

読み方: きぞくやちん
分類: 所得・生活関連

帰属家賃は、正式には「持ち家の帰属家賃」と呼ばれ、持家によって支払わずにすむ家賃のことをいいます。

国内総生産消費者物価指数など国の経済統計に使われる概念で、具体的には、実際に家賃の受払いを伴わない住宅等(持家)について、通常の借家や借間と同様のサービスが生産・消費されるとみなして、それを市場価格で評価した帰属計算上の家賃(住宅費用)をいいます。

一般に帰属家賃は、持家によって支払わずにすむ家賃ですが、一方で他人に貸せば得られる家賃であることから、自分が住んでいるために放棄している家賃と言え、すなわち、自分に対して帰属家賃を支払い、自分から帰属家賃を受け取っていると考えられます。

※帰属計算:国民経済計算の特有な概念で、財貨・サービスの提供ないし享受に際して、実際には市場でその対価の受払が行われなかったにもかかわらず、それがあたかも行われたかのようにみなして擬制的取引計算を行うこと。

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