LCO

LCOは、「Light Cycle Oil（ライト・サイクル・オイル）」の略で、分解軽質軽油のことをいいます。

具体的には、石油精製プロセスにおいて、減圧軽油や残油を原料とした流動接触分解装置による製品（ガソリンや中間留分）の中で、ガソリンより高沸点の留分である「分解軽油（循環油）」のうち、軽質な留分は流動点が低く、中間留分製品として留出されるものを指します。

一般にLCOは、容量当りの発熱量が大きく、低温流動性に優れ、また硫黄分も少ないため、ボイラ用燃料としての長所があります。その一方で、芳香族分が多いため、セタン価（ディーゼル機関用燃料の発火性を表す数値）が低く、ディーゼル機関用A重油基材としては混合割合に限界があるそうです。